お薬トピックス

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    ほほえみ薬局

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    学校薬剤師について

    学校薬剤師とは

    学校保健安全法第23条において、すべての幼保連携型認定こども園、幼稚園型こども園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校など、大学以外の学校には学校薬剤師を置くものとされています。学校薬剤師は、学校の非常勤の職員です。学校において保健管理に関する専門的事項に関し技術及び指導を行います。
    学校薬剤師は学校保健安全法第2条、第3条により、環境衛生をまもり児童・生徒が最善の環境で学習できるよう勤めています。

    学校薬剤師の仕事とは

    学校保健安全法施行規則第24条、学校薬剤師の職務執行の準則が定められています。
    1. 学校保健計画及び学校安全計画の⽴案への参与。(学校保健安全委員会への参加等)
    2. 環境衛⽣検査に従事するとともに、学校の環境衛⽣検査の維持及び改善に関し、必要な指導及び助⾔を行う。
    3. 健康相談及び保健指導に従事する。
    4. 学校において使⽤する医薬品、毒物、劇物並びに保健管理に必要な⽤具及び材料の管理に関し必要な指導及び助⾔を⾏い、必要に応じ試験、検査⼜は鑑定を⾏う。
    5. 必要に応じ、学校における保健管理に関する専門的事項に関する技術及び指導に従事する。(学校給⾷衛⽣管理基準に基づく衛⽣管理への指導助⾔及び定期衛⽣検査へ協⼒等)
    6. その他(薬物乱⽤防⽌教育、くすり教育(くすりの適正使⽤)、ドーピング防⽌啓発活動等)

    学校環境衛生に関する検査とは

    学校環境衛⽣基準に基づき以下の検査を行っています。

    1. 教室等の環境に係る学校環境衛⽣基準
      換気及び保温等
      採光及び照明
      騒⾳
    2. 飲料⽔等の⽔質及び施設・設備に係る学校環境衛⽣基準
      ⽔質
      施設・設備
    3. 学校の清潔、ネズミ、衛⽣害⾍等及び教室等の備品の管理に係る学校環境衛⽣基準
      学校の清潔ネズミ、衛⽣害⾍等
      教室等の備品の管理
    4. ⽔泳プールに係る学校環境衛⽣基準
      ⽔質
      施設・設備の衛⽣状態
    5. ⽇常における環境衛⽣に係る学校環境衛⽣基準
      教室等の環境
      飲料⽔等の⽔質及び施設・設備
      学校の清潔及びネズミ、衛⽣害⾍等
      ⽔泳プールの管理
    6. 雑則(臨時検査)
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    ジェネリック医薬品について

    1.ジェネリック薬品はどんな薬

    ジェネリック薬品は新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を使って、品質、効果、安全性が同等なお薬です。
    開発のための費用がかからないため低価格なお薬です。

    医療用医薬品は開発に十年近い年月と数百億円の開発費用がかかります。開発した製薬会社は特許を出願して一定の期間、製造・販売する権利を得ます。
    特許の期間が過ぎるとその権利は国民共有の財産になるため、他の製薬会社が製造・販売できます。

    2.なぜ国や健康保険組合が、ジェネリック薬品を推進するの?

    高齢化や医療技術の進歩により国民医療費は年々増加しています。
    医療の質を落とすことなく医療の効率化を図り、国民皆保険制度を維持していくために安価で新薬と同等の治療効果が得られるジェネリック薬品の使用が求められます。
    将来の世代に負担を先送りしないために一人一人ができることなのです。

    3.ジェネリック薬品は安心して服用できるの?

    ジェネリック薬品が低価格なのは、開発費用が少なくて済むからです。
    品質は新薬と同じ国の定めた製造管理と品質管理が行われています。
    新薬の特許期間使用されてきた効果と安全性が確認されています。

    4.飲みやすくなった薬があると聞きました

    お薬を溶けやすくしたり、苦みをマスキングする技術が進み、先発の薬より飲みやすくする工夫がされています。
    ゼリー状のお薬もあります。
    また錠剤自体に製品名の印刷がされていたり飲み間違いを防止する包装の工夫がされているものもあります。

    5.ジェネリック薬品を処方、調剤してもらうにはどうしたらいいの?

    かかりつけの医師や薬剤師にジェネリック医薬品を希望することを伝えてください
    以下のようなカードやシールを活用するのもお勧めします。

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    お薬手帳について

    お薬手帳ものがたり

    知っているようで意外と知らないお薬手帳についての歴史や変遷、 現在の状況についてお話しします。

    お薬手帳の歴史

    第一幕

    1993 年(平成 5 年)日本の医療史の中で、 極めて重大な事件が起こりました。
    「ソリブジン事件」です。
    当時はまだお薬手帳は存在せず、他の病院で飲んでいる薬は、患者さん自身が申し出ない限 り分からない時代でした。
    その 年ヘルペスウイルスの治療薬としてソリブジン(商品名ユースビル)という薬が発売されました。従来薬と比べて優れた効果があると期待され、発売当初からよく使われるようになりました。
    しかし5-FUという抗がん剤との併用することで重篤な副作用が起きることが分かり、死亡例も報告されました。
    一緒に使わところが別の病院でその薬を飲んでいることに気づかないままこの 2つの薬が一緒に使われ、 結局 14 人の副作用による死亡が発生してしまったのです。
    この事件を教訓にお薬手帳が使われ始めましたが、 まだすぐに利用が広がるということはありませんでした。
    1995 年に阪神淡路大震災が起きて多くの人々が被災し家財を失いました。
    その時に服用中の薬が分からないため薬がもらえないという大問題が起きたのですが、 お薬手帳を持っていたごく一部の人は特例的にそれまでと同じ薬を受け取ることができました。
    これをきっかけにお薬手帳の利用が全国的に広まっていきました。
    そして2000年には、調剤報酬の中で厚生労働省がお薬手帳を認めて推進されるようになったのです。

    第二幕

    当時のお薬手帳は、飲んでいるお薬の内容を書くだけの簡単なものでしたが、ソリブジン事件のような薬害を防いだり、 お薬が重なってでていないかを薬剤師がチェックするために大変有効であり、 徐々にその必要性が認識されていきました。
    しかし広まってきたとは言え、お薬手帳を持つのが当たり前というまでの状況ではなく、ずっと薬を飲んでいて必要性を理解できた一部の人だけが持っているという段階でした。
    そのころお薬手帳が広がることを妨げていた要因の一つは、 当時のルールでは薬局でお薬手帳に記録してもらうとお薬代が少し高くなるということがあったと思われます。
    そんな状況の中でも少しずつお薬手帳は一般的に広がりつつありましたが、 そのときお薬手帳にとって歴史的なことが起きました。 2011 年の東日本大震災です。
    東日本大霊災では、阪神淡路大震災とは比較にならないほどの多くの被災者が発生し、そこでお薬をもらうために多くの人がお薬手帳をもっていたことが大変大きな役割を果たしたのです。
    国も、医師や薬剤師も、お薬手帳が診療や調剤に不可欠なものと認識するようになり、2014年には調剤報酬の改定でお薬手帳の利用を薬歴管理料算定の必須の条件とする大改革が実施されました。
    これは画期的な変更でしたが、 実は大きな問題を含んだ内容であったのです。

    第三幕

    2014 年の改定ではお薬手帳が薬歴管理料算定の必須の条件となりましたが、 金額的な面ではお薬手帳を持参して記載した方が、持参しなかった場合より高くなるという内容で、過去からあった金額問題をさらに大きくするような結果となっていました。
    マスコミが、 お薬手帳を自分で書いた方がお薬代が安くなるなどというネガティブな情報を流したり、 ごく一部の薬局ですがお薬手帳を持ってきてない患者様に強制的に毎回手帳をお渡しするというような問題行為もおきてしまい、 せっかく必要性が認識されたお薬手帳の普及がマイナスの印象をもって受け止められることになってしまいました。
    そんな中でもお薬手帳は着々と進化し、処方内容だけでなく、過去の病歴や副作用歴を記録し、 貴重な治療の記録として活用されるようになりました。
    お薬手帳には、薬剤師が 「お薬の名前」「用法・用醤」「薬を渡した日」など、 お薬に関する大切な情報を記入します。 患者様自身が、「副作用歴」「アレルギーの有無」 「過去にかかった病気」などを追加することもできます。
    また、スマホの普及とともに電子お薬手帳も開発され、紙のお薬手帳がなくてもスマホがあれば、 そのアプリとして飲んでいる薬がすべて分かるようになってきました。
    電子お薬手帳は持参忘れの心配もなく、 データがサーバーにバックアップされているなどのメリットがありその後積極的に推進されていきます。
    2016年の調剤報酬の改定では、 前回の問題を踏まえて、 お薬手帳を持参する方がお薬代が安くなるように逆転の改定が行われたことで、 ようやく多くの人がお薬手帳をもつことが進み一般的に受け入れられるようになったと思われます。

    第四幕

    ソリブジン事件から実に23年以上が経過して、 今、 お薬手帳は医療の中で欠かせない記録として一人1冊もつのが当たり前の時代になってきました。
    お薬手帳の歴史としてはようやく成熟期にはいったと言えるでしょう。
    お薬手帳の形もサイズもいろいろで、普通の手帳サイズから、カードサイズのものもあり、使う人の利便性に合わせて選択できるようになってきました。
    スマホを使った電子お薬手帳については、利用が増えてきた一方で、使ってみると内容を病院に伝えにくいことや、自由な書き込みができないなどのデメリットもあり、紙のお薬手帳と併用することのメリットが一番大きいと見直されるようになってきました。
    現在のお薬手帳を取り巻く課題としては、 いまだに複数のお薬手帳をもっていて一冊にまとめていない人がいたり、 まだお薬手帳の利用を拒否する人もおられます。
    また非常に重要な個人情報の記録となりますので、 取り扱いには十分な注意が必要です。
    このようなお薬手帳ですが、 自分の身を守るために必ず1冊持っておきましょう。
    今後、 お薬手帳が活用されて薬の副作用で苦しむ人が減ることを心から期待しています。

    最後にまとめとして

    お薬手帳の活用方法は?

    • いつもの病院や医院、 歯科医院、 薬局に行ったときに毎回提出しましょう。 二か所以上の医 療機関を受診するときには特に大切です。
    • アレルギーのある事、 以前に薬で副作用を経験した事、 長期に治療している病名や、 今まで にかかった病気の記録を記入しておきましょう。
      薬を飲んだ後の体調変化を自分で記入できます。
    • 購入した一般薬品も記入できます。

     お薬手帳は役に立つの?

    • いつも飲んでいる薬を記録しておけば、 別の医療機関を受診する時に、 一緒に飲んでも安全か確認してもらえます。 災害や急な病気やケガ、 旅行の時などに適切な治療が速やかに受け られます。
    • 飲みにくい、 錠剤が大きすぎるなど、 気になるけど言いにくいことを記入することもできま す。 お子様の場合など、 粉薬の味や苦みについいての記録を残すとよいでしょう。

    記録は持ち歩く必要あるの?

    • 以前に副作用が出たり、 体に合わなかった薬はその場でチェックできます。 薬の重複を防いだり、 飲み合わせの確認が速やかです。
    • 一般薬品、 サプリメント購入の際にも利用してください。

    お薬手帳

    お薬手帳は処方せんを持って行った薬局で作ってもらえます。次回以降、 病院や薬局に行く際は、 必ず持参しましょう。
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    東洋医学について

    東洋医学について

    東洋医学は西洋医学とはまるで異なる視点から病気を捉え、急性病から慢性病、予防から根本治療にまで幅広く用いることのできる医学です。
    中国の伝統医学の大本が完成したのは、紀元前後の漢時代でした。
    「漢方」という言葉はこれに由来しておりその伝統の長さに対する敬意が込められています。
    漢方は医師や薬剤師の間で使われた呼称でしたが庶民の口にのぼるようになったのは江戸末期からです。
    長崎に伝えられた西洋医学を「蘭方」と呼んで伝統医学と区別する必要が生じたためで、それまでは人々の生活に密着したものでした。
    東洋医学と言うと、薬草類を煎じて服用する漢方(湯液療法)のことと考えがちですが、東洋医学の治療法は湯液だけでなく、鍼灸、按摩、薬膳そして気功なども含まれます。
    日本に伝えられた東洋医学のうち、湯液は江戸時代までに日本流のアレンジが完成し、現代では薬物療法の一環として現代医療の枠組みの中に入っています。
    鍼灸、按摩も医療行為として公認され、資格養成制度が整っています。
    薬膳や気功も公認こそされてはいませんがその効果については肯定的意見が大勢を占めています。
    丸亀薬剤師会でも東洋医学の伝統に触れ、知識を深めるため少しづつではありますが定期的に勉強会を開催しております。
    今の現代では西洋の薬、医療技術は進歩し続け急性病に関しては効果を発揮しています。
    しかし慢性病に関しては高血圧、糖尿病のように血圧、血糖値のコントロールに留まっております。
    もちろんこのコントロールは2次的症状をおこさないためには大事な事ではあります。
    その中で東洋医学は何千年と言う経験医学の中で個々の体質を見分け体質に合った治療をし、病気にならない為の養生を得意としており、今の現代では慢性病になってからの改善、慢性病にならない為の予防医学の役割を担っていると思います。
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    かかりつけ薬剤師

    かかりつけ薬剤師について

    かかりつけ薬剤師は、あなたのお薬や健康のことを見守る専任の薬剤師です。

    かかりつけ薬剤師を持つことのメリット

    1. 医師や介護関係者と連携して、安心安全なお薬を提供します。
    2. 安心してお薬を使用していただけるように、使用しているお薬の情報を一元的・継続的に把握します。
    3. 在宅での療養が必要になった場合は、かかりつけ薬剤師が継続してお伺いすることができます。
    4. 飲み残しや飲み方のわからなくなったお薬の整理をおこないます。
    5. お薬や健康などに関する相談をお受けします。
    6. 緊急時のお問い合わせは、24時間対応しています。
    ※ かかりつけ薬剤師になれるのは、薬局での一定以上の勤務年数や勤務時間、研修認定の取得などの条件を満たしている薬剤師です。
    ※ みなさまの同意を得たうえで、かかりつけ薬剤師指導料として、別途ご負担いただきます。
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    お薬の使い方いろいろ

    薬の正しい使い方

    ・薬局で薬を処方して貰ったり、購入時には説明書も一緒に付いてきます。

    その説明書には、いつ、どれくらいの量を飲むのか、効果や副作用など、その薬の大切な情報が書かれています。
    必ずよく読んでからお薬を使い始めましょう。

    ・薬を飲むタイミングはその薬ごとに決められています。

    間違って飲んでしまうと、せっかく飲んでも効果が弱くなったり、逆に副作用が強くでて危険な場合もあります。
    必ず説明書とおりに使いましょう。

    ・薬の飲むタイミング(服用法)

    食前: 食事をする前の約30分前に薬を飲むこと。
    食後: 食事をした後の約30分以内に薬を飲むこと。
    食間: 食事と食事の間にお薬を飲むこと。(食後約2時間が目安)
    寝る前:寝る前の約30分前にお薬を飲むこと。
    頓服: 症状が現れた時にお薬を飲むこと。

    ・薬を飲み忘れた場合

    気がついた時に直ぐ飲みましょう。
    ただし、気がついた時間が次回の薬を飲むタイミングに近い場合には、そのまま飲まずに次回の薬を飲むタイミングに指示通りの量(1回分)を飲みましょう。
    決して2回分をまとめて飲んではいけません。

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    在宅について

    訪問薬剤管理指導について

    こんな症状がある方はご相談ください、訪問薬剤管理指導の対象になります。

    ①足腰が弱く薬局まで行くのが物理的に難しい

    薬剤師が自宅に訪問して薬の説明をします。

    ②薬の管理ができてない

    飲み忘れがないか確認を行い処方日数の調整を行います。飲めるように複数の薬剤を服用分ごとに一袋にまとめます。必要に応じてお薬カレンダーを使って管理を手伝います。

    ③薬が飲みにくくなった、飲めているかわからない。

    飲みやすい形状に変えます。または薬をつぶして飲みやすい形に加工します。

    Q&A

    ①どうしたら訪問薬剤管理指導をお願いできるか?

    医師からの指示が必要になります。医師、薬剤師、ケアマネージャーにご相談ください。

    ②どのような手続きが必要ですか?

    手続き内容に関しては、薬局スタッフがご自宅に訪問し説明いたします。

    ③お金はどれくらいかかりますか?

    料金は保険の種類、負担割合で異なります。薬代とは別途下記料金が必要になります。
    介護保険1割負担の場合509円~345円になります。
    医療保険1割負担の場合は650円~290円になります。
    介護保険を持っている方は介護保険を使わせていただきます。
    別途交通費が発生する場合があります。担当の薬局にご相談ください。

    ④介護サービスと一緒に利用することはできますか?

    ご利用できます。ケアプランに含まれませんので、ほかの介護サービスに影響を与えません。

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    OTC医薬品

    OTC医薬品とは

    医師が処方する医療用医薬品ではなく、薬局・薬店・ドラッグストアなどで市販される、これまで「大衆薬」・「市販薬」・「家庭薬」とも呼ばれてきたものです。
    英語の「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略語で、対面販売で薬を買うことを意味しています。

    OTC医薬品の分類

    OTC医薬品は、医薬品の含有する成分を使用方法の難しさ、相互作用(飲み合わせ)副作用などの項目で評価し分類されています。
    OTC医薬品分類対応する
    専門家
    販売者からの
    お客様への説明
    お客様からの
    相談への対応
    インターネット・郵便局での販売
    要指導医薬品薬剤師 書面での情報提供義務不可
    一般用医薬品第1類医薬品
    第2類医薬品薬剤師
    登録販売者
    努力義務
    第3類医薬品法律上の規定なし

    要指導医薬品

    OTC医薬品として初めて市場に登場したもので慎重に販売する必要があることから、販売に対して、薬剤師が需要者の提供する情報を聞くとともに、対面で書面にて当該医薬品に関する説明を行うことが義務付けられています。
    そのためインターネット等での販売はできません。
    店舗においても、生活者が薬剤師の説明を聞かずに購入することがないように、すぐには手に届かない場所に陳列することとされています。

    ・一般用医薬品

    一般用医薬品は、医療用医薬品に比べて薬の有効成分の含有量を少なくしてあり、効き目が抑えめであることが多いです。
    薬局、薬店だけでなくインターネットでも購入することができます。
    一般用医薬品は、副作用や薬の飲み合わせなどのリスクの程度に応じて、3つのグループに分類されています。

    第1類医薬品

    副作用、相互作用などの項目で安全性上、特に注意を必要とする薬です。
    店舗においても、生活者が薬剤師の説明を聞かずに購入することがないよう、すぐには手の届かない場所に陳列などすることとされています。
    販売は薬剤師に限られており、販売店では書面による情報提供が義務付けられています。

    第2類医薬品

    副作用、相互作用などの項目で、安全性上、注意を要するもの。
    またこの中で、より注意を要するものは指定第2類医薬品となっています。
    第2類医薬品には、主なかぜ薬や解熱剤、鎮痛剤など日常生活で必要性の高い製品が多くあります。
    専門家からの情報提供は努力義務となっています。

    第3類医薬品

    副作用、相互作用などの項目で、第1類医薬品や第2類医薬品に相当するもの以外の医薬品。

    OTC医薬品の使用にあたって

    OTC医薬品は、病院に行くほどではない軽度の体調のくずれや、かぜ、頭痛、食べ過ぎ、下痢などの症状が現れた時に、使います。
    また、けがなどいざという時の為に日頃から常備薬、救急セットを整備しておくのも必要です。
    セルフメディケーションの定義「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」
    OTC医薬品を上手に活用して、自らの健康管理に役立ててください。
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    お薬について気を付ける事

    飲み合わせによる副作用について

    一言で“飲み合わせ”と申しましても、①食品と薬 ②サプリメントと薬 ③薬と薬(貼り薬や目薬などを含む)といった組み合わせが考えられます。この内、③に関しては枚挙にいとまがないことから、この場での案内は省略させていただきます。
    複数の医療機関を受診されている方は、ぜひ、かかりつけの薬剤師にご自身の薬についてはご相談ください。「塗り薬や目薬は関係ないだろう」と仰る方がおられますが、そうとは言い切れません。念のため、確認されるようお勧めいたします。
    ここでは、上記①と②の内、代表的なものについてご説明いたします。

    食品と薬の飲み合わせ

    (1) 降圧剤の一部とグレープフルーツ

    これはとても有名な飲み合わせです。降圧剤でもカルシウム拮抗剤と呼ばれるグループが比較的影響を受けるようです。アゼルニジピン(先発品名:カルブロック、以下同様)、シルニジピン(アテレック)、マニジピン(カルスロット)などは血中濃度が通常の2倍以上になるようです。一方で、アムロジピン(アムロジン・ノルバスク)などは、あまり影響を受けないようです。但し、添付文書には併用注意の記載がなされています。

    グレープフルーツ原因としては、グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類がこれらの薬の分解を抑制し、降圧作用が増強される機序が知られています。 ちなみに、果肉の赤いルビータイプよりも、ホワイトタイプの方がフラノクマリン類の含有量が多いようです。ジュースも果肉も避けていただくのがよろしいようです。

    (2) フェキソフェナジン(アレグラ)とフルーツジュース

    花粉症などによるアレルギー性鼻炎や湿疹、かゆみなどに効果を発揮するフェキソフェナジン(アレグラ)は、眠気が少ないのが大きなメリット。とくに女性は男性に比べて抗アレルギー剤による眠気の副作用が出やすい面がありますから、重宝されているようです。また、この薬は医療用もありますがOTC商品もあり、薬局やDSでも購入できるので便利です。

    リンゴさて、フェキソフェナジンの吸収量はグレープフルーツジュースで飲むことにより半分程度にまで減少することが報告されています。困ったことに、リンゴジュースやオレンジジュースでも同様です。フェキソフェナジンの吸収がジュースに含まれるバイオフラボノイド、フラノクマリン類、メトキシフラボン類などによって阻害されることに因ります。フェキソフェナジンは、水で飲むのが無難です。

    (3) お茶(通常の緑茶や麦茶)で飲んではいけない薬

    かつては、鉄欠乏性貧血の時に処方される鉄剤をお茶では飲まないように指導されていたようです。しかし、現在は、薬に含まれる鉄の量が多いので、お茶で生じる吸収ロスを無視できるとして、「臨床的に問題なし」と判断されています。従って、鉄剤をお茶で飲んでもかまいません。他では、骨粗鬆症の薬(ビスフォスフォネート製剤)について添付文書の併用注意を見ると、「カルシウムやマグネシウムなどと一緒になると吸収が悪くなる」とあります。牛乳や一部の高硬度ミネラルウォーターなどは駄目ですが、通常の(薄い)お茶では問題ないようです。結論として、手元に水や白湯がないときには、湯呑1杯弱程度のお茶で薬を飲んでも大丈夫です。

    (4) イチョウ葉と薬

    高齢化の進展と、それに呼応してのメディアでの健康情報の増加などから、イチョウ葉も衆目を集めているようです。イチョウ葉は、日本では健康食品に分類されますが、ドイツやフランスなど一部の国では医薬品として扱われているものです。期待される効果としては、記憶改善、脳機能障害の改善、そして末梢循環障害の改善です。その効果の程を見てみますと、1997年にLe Barsらが、軽度から重度のアルツハイマー症または脳血管性痴呆症の患者309名に対し、規格基準品であるEGb761を一日120mg、52週間投与した治験では、患者の認知力を測定するADAS-Cogスコア(70点満点)が、プラセボ群(偽薬群)に対してEGb761投与群で1.4ポイント改善し、患者の行動指数を表すGERRIスコアが0.14ポイント向上したと報告されています。

    一方、相互作用では、①チアジド系利尿薬での血圧の上昇(代謝阻害)②トラゾドン(レスリン)での昏睡状態(GABA 性シナプス増加,CYP3A4 阻害)③ワルファリンの抗血液凝固作用の増強(協力作用)④アスピリンでの前房出血(協力作用)⑤ジゴキシンでの血中ジゴキシン濃度の上昇(原因不明)などが報告されています。
    <「食品・サプリメントと医薬品との相互作用」内田信也・山田静雄より>

    なお、イチョウ葉エキスには、各種テルペノイド・フラボノイドの他、有害物質のギンコール酸などが含まれています。ギンコール酸は接触皮膚炎やアレルギーを起こす成分であり、ドイツで製造されている前出のEGb761などでは5ppm以下に抑えられています。また、有効成分の組成も、抽出方法の違いから、国内産のものとは多少の相違が考えられます。
    以上、安心して摂れるイチョウ葉の選定に関しては、いくつかの視点からの検討が必要なようです。

    (5) 牛乳・ヨーグルトと薬

    ほとんどの方は牛乳で薬を飲んだりはされないと思います。但し、食事についていたりして、あまり間隔を空けずに、うっかり飲んでしまうことはあるかも知れません。ヨーグルトも然りです。
    では、どのような薬が影響を受けやすいかと言いますと、抗生物質では、

    1. ニューキノロン系抗菌薬のノルフロキサシン(バクシダール)、シプロフロキサシン(シプロキサン)など
    2. テトラサイクリン系薬のテトラサイクリン(アクロマイシン)、オキシテトラサイクリンなど
    3. セフェム系薬のセファレキシン(センセファリンなど)、セファクロル(ケフラール)

    これらは牛乳と一緒になると効果が落ちます。

    その他では、骨粗鬆症に使われる各種ビスフォスフォネート製剤などがあります。但し、同じグループに属する薬でも、キレート化合物の作り易さにより、影響に違いがあるようです。
    また、酸性下の胃内では溶けず、中性の腸で溶けるようにした「腸溶錠」というタイプの薬を牛乳で飲むと、薬が中性に近くなった胃で溶けてしまいます。胃を荒らす原因になりますので要注意です。アスピリン腸溶錠(バイアスピリン)や大腸刺激性下剤のビサコジル(コーラック)が該当します。しかし、これらも抗生物質同様、2時間ぐらい時間を空ければ、服用に問題は合いません。

    (文責:額田)

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